<氣の呼吸法において最も大切なことは、
心身統一した状態、すなわち自然体で行うことです>
(『氣の呼吸法』藤平光一/幻冬舎文庫 )
まず軽く、体操から始めましょう~♪
(椅子に浅めに腰掛け)
1-頭を前後に2回ずつ倒します。1回ずつ正面を向きます。
※頭の重さを利用し、頸の力を抜くと、頭が下ります。2-も同じですよ。
2-頭を左右に2回ずつ倒します。1回ずつ正面を向きます。
※視線はいつも前。
3-左右に2回ずつ向きます。1回ずつ正面を向きます。
※視線は遠くに、氣持ち顔を上げて。
4-1周10秒掛けて、頭をゆっくり回します。左回し2回・右回し2回。
5-正面を向き、右手の指(人差し指・中指・薬指)を左の鎖骨(なるべく喉に近いところ)の上の皮膚に当て、右手の上から左手を添え、頭をゆっくり反らします。反対側も。
6-左手の親指以外を右手で持ち、頭上に上げ、さらに上に伸びます。手を持ったまま、頭を下げ背中を丸め両膝の間に身体を下ろします。前後4回繰り返します。
7-6と同様の持ち方で、今度は前方に手を伸ばします。肩甲骨が引っ張られる感じ。次に手を離し、両肘を後ろに引きます。肩が上がらない程度に、なるべく肘は高い位置を保つ。4回繰り返します。
8-6と同様のもちかたで、上に上げ、左右に倒します。右に倒したとき腰が左に動かします、脇の下、側腹部が伸びます。左右4回。
♪これだけでも息が楽になりませんか~^^
◆息の吐き方/
楽に静かに吐く。
《バスから降りるとき、運転手は「出口の方から順にお降りください」と言います。乗るときには「奥のほうからおつめください」と言います。呼吸も同じことです。息を吐くときには、出口である頭部の息から始まって、胸・腰・脚・足先と順番に息が出ていくイメージを持つと楽にできます。ただ、あまりこれにとらわれる必要はありません》
吐くに任せる。
《吐く息をそのままに任せておくと、次第に少なくなって無限小に静まっていきます。その間、口は閉じずに開けたままにしておきます。吐く息が十分に静まってきたら上体をわずかに前へかがめ、残りのかすかない息を無理なく静かに吐きます》
◆息の吸い方/
吸うに任せる。
《吸った息が足先から入って、脚・腰・胸・頭と徐々に満たされるイメージを持つと楽に吸うことができます。バスに乗るとき、より多くの乗客が乗るためには乗車口より入り、奥の座席からつめて坐る必要があるのと同じです》
《静かに吸って、吸う息をそのままに任せておくと、吸う息は、吐く息と同様に無限小に静まっていきます。充分に静まってきたら上体は元の位置に戻ります。このとき、後頭部まで、さらに空氣が「スー」と吸いこまれるのを感じます。吸う息が十分に静まったら口を開けて吐きはじめます。》
(『氣の呼吸法』藤平光一/幻冬舎文庫 p114-119)