氣とは

20130307 

 

「すべての物体の起源をたどれば、目には見えませんが、何かがあった状態から生まれてきたというほかありません」

 

「人間の心も身体も、太陽も、星も、地球も、動物も、一木一草に至るまですべて、目には見えない何かから生じたものということになります」

 

「つまり、無限に小なるものから生じてきたということです。その無限に小なるものの無限の集まりを総称して、天地自然の《氣》というのです」

 

「私たち自体、天地自然と一体であり、私たちの生命は、天地自然の一部なのです」

 

「私たちの生命は、あたかも、大海の水を手で囲っているようなものです。心の目で見れば、手で囲っていても手を話した後も、大海の水には少しも変わりがないということです。私たちの生命も、私たちの肉体で天地自然の一部を囲っているのです。肉体で氣を囲っていても、自分の氣は常に天地自然の氣と交流しており、その一部として活動しているのです」

   

(「氣の呼吸法」藤平光一/幻冬舎文庫)